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II.新しい考え方

今まで述べてきた、自力と他力についての前提条件は以下のようなものでした。
世の中とは、自分から見て外部にあるものを指しました。
我々が生きている世界は、目に見えるもの(表面的、物質的なもの)が中心の世界です。

ですからどうしても、目に見える物に目がいってしまうのです。
そしてその見える物に縛られてしまう傾向が強いのです。
例えば、立派な家や自動車、有名大学、一流企業、社会における名誉等々です。

現代社会においては、このような価値観が中心であったために、色々な精神的な弊害がでてきています。
このような今までの価値観では、外部からの評価に影響され、自分でコントロールすることは困難です。
つまり、外部に依存する評価は、当然のことながら不安定です。
相手によって評価が変るのですから……。

外部からの評価を自分に対する評価の基準にしている人にとっては、常に欲求不満状態におかれることになります。

次に、現在の生活、物質生活だけで満足している人も多くいると思います。
しかし、今の世の中では、物質的には豊かであっても、不満や不安を持つ人が大勢います。
何か満たされない気持ちが強いのですが、何が満たされていないのかが判らないのです。
物質に対する欲望というものは、限りがないのです。
求めたものを手に入れても満足できないのです。

それは、何故でしょうか?
人間は、表面的、物質的なものだけでは満足出来ないようにできているのです。
人間は、肉体という物質的なものと、精神という見えないものから出来ています。
この辺に問題の解決への糸口があるのです。

この辺が解決出来ないと、本当の意味での解決は出来ないのです。
つまり、見えるもの重視から、「見えないもの重視」への価値観の変換が必要です。
見えないもの、内面的なものは、自分だけのものです。
だから、安心感、満足感につながるのです。

この内面を見つめるための方法には、瞑想、座禅などがあります。
これらは自分で自分の内面を見つめる、つまり自力の方法です。
これらの方法は、使い方によっては確かに役に立ちます。
チャレンジする価値はあると思います。
しかし考え方の前提を変えない限り限界があります。

ではこの限界を超えるには、どうしたら良いのでしょうか?
それがこのあとのテーマになります

次は、「他力で生きる」