自分が分かる本

『前世療法』

この本は、過去生については信じていなかったアメリカの精神科医である著者が、自分の患者であるキャサリンの治療のために退行催眠をしていた時に、治療の過程で表れてくる現象を通じて過去生の存在を信じざるを得なくなっていくプロセスとその時に現れてきた現象について書いています。
彼は、次のように述べています。

「長年のまじめな研究生活によって、私は科学者として、また医者としての思考方法をしっかりと身につけ、自分を保守的な狭い専門分野に押し込めていた。伝統的な科学の手法で証明されないものは、何であれ、決して信じなかった。アメリカのいくつかの有名な大学で心霊現象が研究されている事は知っていたが、私は注意を向けなかった。自分とは全然関係がないと思い込んでいたのである。
そして、私はキャサリンに出会った。18カ月の間、彼女の症状を改善させようと従来の様々な治療法を試みてみた。しかし、そのどれもが功を奏しそうもないと分かって、私は催眠療法を試す事にした。
催眠状態に入ったキャサリンは、自分の「過去生」を思い出した。
そして、それこそが彼女の病気の原因だったのである。
彼女はまた、非常に進化したマスター達からの情報を伝える道具として機能する事もできた。
そして、マスター達を通して、たくさんの生と死の秘密が明らかにされたのだった。(省略)」

彼は科学者として、医者として今まで学んできたこと、体験してきたことだけでは説明出来ないものにぶつかった。
そしてこのことが転機となって新しい見方、考え方を身につける。
そして、後でこの変化が彼の人生計画に入っていたことが分かることになる。 人間は、何が転機になるか分からないし、どのようなことが自分の人生の計画に入っているかも分からないといわれている。 彼の場合はその強烈な一例であろう。

以下に、前世療法の中からキャサリンを通じて話しかけるマスターの声の一部を抜粋しました。
ここで言っていることは、このシリーズで紹介している様々な霊訓で伝えられていることと共通しています。

(人間の使命)

「我々の使命は学ぶことである。知ることによって、神に近づく。
我々はほとんど何も知らない。汝は私の師として、ここにいるのだ。
知ることによって、我々は神に近づき、その後に、休息をすることができる。それから、我々は人々を教え、助けるために戻ってくるのだ。」

我々人間は、生まれそして死にます。
そのような我々は何のために生きているのでしょうか?
その答えがここにあります。
毎日の生活の中で学びそして知ること、それが我々の使命だと。
そして、その人生の間に学ぶ必要のあることについても言っています。
しかし、人間にはいろいろな人がいて必ずしも平等にはできていないと。

(人の道)

「人の道は基本的には誰にとっても同じだ。
人はこの世に生きている間に、その道を学ばねばならぬ。ある者は速く、他の者はゆっくりと学ぶ。慈悲、希望、進行、愛、───、人はこれらすべてを学ばねばならぬ。
一つの希望、一つの信仰、一つの愛というように切り離されたものではなく、すべてはつながっているのだ。また、それを実行する方法はいろいろある。
しかし、人はまだ、どれも、ほんの少ししか知らないのだ───。」

いつ生まれるか、そしていつ死ぬかについても言っています。
それを決めるのは自分だと。
よく聞く話がありますね。 子供が親に対して「親が勝手に作ったのに…」。
本当は、そうではなくて自分が親も、生まれる時期も決めて生まれてきたのであれば、全部自分の責任なんだから、考え方、行動に責任を持たないと。

(人間の誕生と死)

「人間はこの三次元の世界にいつやって来て、いつそこを離れるか自分で選ぶのだ。こちらの世界へ送られてきた目的を達成したとき、我々は自分でそれを知る。自分の時間が終わったのを知り、死を受け入れるのだ。
これ以上、この人生では何も得ることができないと知るからだ。
まだ時間が残っている時には、死にかけてもその間に魂は休息し、エネルギーを再注入されて、再び、肉体に戻ってくることもある。この世に戻るべきかどうかよくわからない人は、せっかく与えられたチャンスを逃すこともある。肉体を持っている間に果たすべき使命を遂行する機会を失うのである。」

ここに肉体を持っていることの意味が書いてあります。
肉体を持っているときにしか出来ないことがあると言うことが。
我々はそのように考えて日常生活を送っているだろうか?
毎日、様々な文句を並べてみて……。

我々は、自分の人生について、自分で計画し、そして実行し、そして思うとおりに実現しないことを嘆く。
そのようにすることが正しいと教えられている。
しかし、それが本当に正しいことなのだろうか?

(人には忍耐が必要)

「大切なことは忍耐とタイミングだ。──すべてのことには時がある。
人生をあせってはならぬ。人生は多くの人々が期待するように、うまく予定通りにゆくことはない。したがって、人はその時々にやってくるものを受け入れ、それ以上を望まない方がよいのだ。
命には終わりがない。そして、人は決して死なないのだ。新たに生まれるということも本当はないのだ。ただ異なるいくつもの場面を通り過ぎてゆくだけなのだ。終わりというものはない。人間はたくさんの次元をもっている。時間というものは、人が認識しているようなものではない。
答えは学びの中にあろう。
時がきたれば、すべてのことが、汝には明らかになろう。しかし、我々が汝に与えた知識を完全に消化する時間が必要なのだ」

我々が毎日悩んでいる人間関係についても述べています。
嫌な人がいる。 なぜ嫌な人と付き合わなければならないの?
できれば自分が気に入っている人とだけ付き合えればいいのに……。
ああ毎日がつらい……。

(人間関係)

「私たちは自分と同じバイブレーションを持つ人とだけつきあっていればよいというわけではありません。
自分と同じバイブレーションの人に魅かれるのは、当たり前のことです。しかし、これは誤りです。自分のバイブレーションと合わない人と付き合う事も必要なのです。このような人々を助ける事も必要なのです。」

カルマ(業とも言います)。 何となく恐ろしげな言葉です。
しかし、ここで言っているのは自分の欠点のことです。
この欠点を取り除くあるいは浄化することは、肉体を持っている時しか出来ないことだと…。

(カルマについて)

「あなた方は自分の欠点に気づかなければなりません。
もしそれを怠ると、次の人生にその欠点を持ち越す事になります。
自分でため込んだ悪癖は、肉体を持っている時にだけ取り除く事ができるのです。マスター達が私たちのかわりにやってくれるわけではありません。
もし、あなたが争いを選び、しかもその癖を取り除こうとしなければ、それは他の転生に持ち越されます。
そして、自分はその問題を克服する事ができると自分で決めた時には、もはや次の人生に持ち越すことはありません。」

(守護霊について)

「守護霊はどこにでも存在しています。いなくなることはありません。
ええ、私が必要とするときはいつでも来てくれます。
精霊達は、私達の周りにいます。とてもたくさんの精霊達がいます。彼らは来たい時に来るだけです。彼らは来たい時にきます。
私達はみんな精霊なのです。ある精霊は肉体の中にいるし、新しく再生の時期にいる精霊もいます。
またある者は守護霊になっています。でも私達はみんな霊的な世界に行くのです。また私達が守護霊だったこともあるのです。」

(神について)

「神はたくさんいる。なぜなら、神は我々一人一人の中にあるからだ。」

キリスト教では、絶対神がいて、イエスだけが神のひとり子です。
しかし、ここに述べているように、我々は一人一人が神の子なのです。
そして、日本の神道においては、人間は神の分霊であると認識しています。 つまり我々みんなが神の子なのです。

(神への道)

「霊界には七段階の階層がある。人間が神に帰るためには、この七つの階層を通過しなくてはならない。」

キリスト教では、霊界というよりは天国と地獄として表現しています。
善人は天国へいけ、悪人は地獄に行くと教えています。 しかも、この場合の善悪の基準はキリスト教会の教えに忠実にすれば善人であるというものです。
この本では、霊界の階層については以下のように述べていますが、この階層の表現については、霊界通信によっても表現が異なっています。
「ベールの彼方の生活」ではこの階層について具体的に述べていますが、3次元的に表現すればという条件付になっています。

(霊界の階層と輪廻転生)

「全部で7つの階層がある。七階層だ。それぞれの階層は多くの段階で構成されている。その一つは過去を振り返るための階層である。
「何か言っているけど、とても早くて、むつかしくて──変化とか成長とか、異なる界層だとか。気づきの界層と移行の界層があります。
人はある人生を終わり、教訓を学び終わると、次の次元すなわち次の人生に進みます。私達は完全に理解しなければなりません。そうでないと次に行くことが許されません。 学び終えていないので、同じ所を繰り返さなくてはならないのです。」

以下に、この前世療法の患者であるキャサリンの過去生における名前、性別などを示す。なお、ここに出てくるものは現在の人生に関係のあるものだけである。
この表を見ると分かりますが、女だったり男だったりしています。 そして生まれた国もバラバラ、仕事も身分もバラバラです。

キャサリン転生一覧表
年代 名前 性別 備考
1953年生 キャサリン アメリカ 検査技師 転生86回
紀元前??     原始人 洞窟で、くさい
紀元前18世紀頃 アロンダ エジプト 王室の使用人
紀元前15世紀頃   ギリシア ブライアンと同じ時代
1473年頃 ヨハン オランダ 21歳で戦死
1483年頃   ムーア人 百姓、デンマークと戦争
1758年頃   ウクライナ  
1756年頃 ルイザ スペイン 売春婦
1873年頃 アビー アメリカ バージニア、奴隷
20世紀 エリック ドイツ 戦争中、パイロット
エリザベス ブレニントン?ケルト?
クリスチャン ウェールズの田舎町
  皮膚の病気、洞窟
マンディ 農場
その他多数        

 

☆輪廻転生とキリスト教

旧約聖書にも新約聖書にも輪廻転生については書かれていた。
しかし、紀元 325年、時の皇帝、コンスタンチン大帝は母のヘレナとともに、新約聖書の輪廻転生に関する記述を削除した。
そして、紀元 553年にコンスタンチノーブルで開催された第2回宗教会議において、この削除が正式に認められた。

この後、輪廻転生の概念は異端であるとされた。
このような考え方は皇帝にとっては、都合の悪い考え方だったのです。 次に生まれるときは乞食かもしれないし…。 教会にとっても、このような考え方は、教会の力を弱めるものだと考えたからである。
まったく自分たちの都合で真実をねじ曲げてしまうんですね。 人間は。