第1章 人生を生きる

7.老いとは

人間はどうして年取っていく、老いていくのでしょうか?
その目的は何なのでしょうか?

大昔から老いる事は忌み嫌われ、不老長寿を求めて多くの人が努力してきました。
しかし、誰も不老長寿を実現した人はいないようです。

でも前提としてあるのは、人間は何時までもこの世に居る必要はないということです。
だから寿命がくればあの世に帰る、それが自然だということです。

次に、人が老いるということは、死への心の準備をしているということです。
肉体の衰えを自覚し、死を意識してからあの世に帰ることになります。

しかし、老いるに従って一番望ましく求めたいものは「愛情」です。
老いていくとこの世では無用の存在になっていきます。
それは、この世では何かを生産する人が必要とされますが、老人は何も生産することができないからです。

その結果、老人は孤独になっていきます。
だから老人が最も求めるのは、「まことの愛」です。
しかし求めても愛が与えられないのが現実です。

その時にどれだけ愛に飢え苦しんだかがその人の学びになります。
このように老いるというプロセスの中にも学びがあるのです。

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