第1章 人生を生きる
3.仕事とは
(1)仕事の意味
仕事についてあなたはどのように思っていますか?
生活のためですか?
この現世、物質の世界は食べなければ生活できません。
その結果、我々は食べるため、家族を養うために仕事をしています。
そしてさらに、一般的には、社会の中で、組織の中で出世を目指し、財産を築き、地位の向上、そして名誉を求めることが社会における成功という見方をします。
競争社会だから他人を蹴飛ばしてでも生き抜くのだと。
しかし、本当に人間は、このような財産や名誉、地位だけを求めて生まれて来たのでしょうか?
この辺りに現代社会に多くある問題の原因があるのではないでしょうか?
人間は、このような目的のためだけに物質界に生まれてきたわけではありません。
その証拠に物質的なものは何一つ、 あの世には持っていけません。
物質的なものはすべてこの現世でしか存在価値がないからです。
それでは何のために仕事をしているのでしょうか?
一番の目的は、仕事、職場の中で発生する人間関係について学ぶことです。
学生の時は、嫌な人とつき合う必要がありませんでした。
その人から逃げることができたのです。
しかし、職場ではそういうわけにはいきません。
嫌な上司、嫌な同僚とも仕事をしなくてはいけません。
つまり自分の本質と違う魂達と調和しながら仕事をしていくことが要求されます。
もしもその職場から逃げたとしても、別の職場で同じような形で表われます。
そうであるならば、現状の人間関係で他人を認め、許せるような自分になることが最も良いことになります。
次に、仕事を通して自分の魂の傾向に気づき、自分の潜在能力を表現することにもあります。
その意味で仕事は自分を成長させてくれるためには良い道具です。
(2)転職の意味
あなたは転職したことがありますか?
転職をすることは、自分の魂にとってどのような意味があるのでしょうか?
世の中には、職を転々とする人がいます。
このような人は仕事に何を求めているのでしょうか?
その転職により自分の可能性が発揮されるのであればそれはいいことだと思います。
しかしそうではなく、単なる収入の増加や、世間から認められるような職業や職場を求めているとしたらどうでしょうか?
これらの判断基準は、物質的な世間的な価値観を基にしているのではないでしょうか?
なぜそのような基準で判断するのでしょうか?
自分の本質に気づいていないからではないでしょうか?
転職の理由が、職場が職業が気に入らないから、それは当然いいでしょう。
しかし、そこは自分が求めたものとは違うかもしれませんが、その職場に縁があったからこそ、そこにいるという面もあります。
まったく縁がなかったらそこにはいません。
あなたの魂にとって必要なもの、成長する可能性があるからそこにいるのです。
自分の魂の成長に相応しい職業か、職場かどうかが最も大切な基準です。
そして自分の魂を理解する最も良い方法は、自分の経験を通して学ぶことです。
様々なできごとにぶつかり、悩み、それを解決することによって本当の自分に気づくことができるのです。

(3)適職と天職
世の中には、生活のためにだけに仕事をしている人がいます。
しかし、そのような人はどうしても仕事に力が入りません。
この場合は、仕事の中で成長することはありません。
前向きで取り組んでいる人の悩みは解決できますが、消極的な人の悩みは解決できません。
なぜなら、それは現実から逃げるための悩みが多いからです。
次に、適職といわれているものについて考えます。
適職とはまさに自分に適した仕事と思われています。
しかし、この適職も最初のうちは、必ずしも適職とは思わないものです。
その自分が関わっている仕事の中で創意や工夫をしていくうちに確認していくものです。
例えば営業職であれば、どのようにすれば顧客が喜び、結果的に商品を購入してくれるかについて研究し実践します。
企画関係の仕事であれば、同じ内容の企画をするのでも、顧客の考え、思いを引き出し、そして実現できるような企画を目指します。
その結果、当然、顧客も満足し、営業成績もあがり自分も満足できることになります。
このように、仕事の中で創意工夫することが、より自分を表現することになるのです。
このような考え方は、どのような職業にも当てはまります。
このように目の前に与えられたものを最大限に活かす努力しているうちに、何かが見えてくるものなのです。
その結果、余裕の時間を作り、自分がこの人生で別のやりたいことを見つけチャレンジするかもしれません。
そしてそれが、天職につながるかもかもしれません。
つぎに、天職について考えます。
世の中には、自分の天職を求め、悩んでいる人が大勢います。
そして、世間的に見て格好のいい職業、芸能人、スポーツ選手、芸術関係の仕事など、表面的には華やかに見える職業を自分の天職と考えたがる人もいます。
しかし、一般的には、天職では生活できるほどは稼げないと言われています。
例えば、あなたの天職は、ボランティアや地域貢献といったものかもしれません。
あるいは芸術関係などの仕事は、一般的には生活できるほどの収入がないものです。
このように天職とは、それだけで生活を保障してくれるものではありません。
なぜかというと、天職とは魂が本来持っている傾向を表現しようとするものだからです。
だから、世間的には高い評価を得られない可能性があります。
そしてさらに、あなたの家族や周りの人、組織などの反対があるかもしれません。
それでも、あなた自身が道を開いていこうとするものがあなたにとっての天職なのです。
道を開くということは、必ず困難があります。
だからそれにチャレンジしている時のドキドキ感や、ワクワク感が魅力でもあるのです。
つまり、「自分は生きている」という実感、感動を伴うものなのです。
そのため、肉体的には疲れを感じることはありますが、精神的には充実していて、飽きることもなく続けられるものなのです。
だから、天職とは必ずしも“職種”をさしません。
仕事も私達の人生の一部ですから、私達が本当に自分らしく、心から人生を喜び、楽しみながら生きているとしたら、その人生で関わることは「天職」と考えてもいいかもしれません。
したがって、幸いにして生活の保障されている仕事が天職だった場合は、それはラッキーと考えていいと思います。
さて、あなたはどんな人生を生きたいですか?
そのあなたが本当に生きたい、と思うこと方向が天職に気づくヒントになると思います。
