第1章 人生を生きる

1.生まれたこと

(1)人生の目的

第一の目的は、カルマを解消するためです。
人間は今回の人生以外にも何度か別の人生を送っています。
その人生を生きたときに生じた悔やみや無念がありました。

それらの感情を今回の人生に持ち越しています。
今回の人生で解消、浄化するために。
だからそれらのカルマを現世で解消することが大きな目的なのです。

例えば、過去世で誰かを傷つけたとします。
すると今生では、その人に傷つけられることによってそのカルマが解消されることになることもあるのです。

第二の目的は、自分を向上させるためです。
自分の人生に負荷をかけること、そしてその負荷を乗り越えることによって、カルマを解消し、自分の魂を磨き向上することになります。

そのために、先天的な病気を持って生まれたり、人生の途中で病になったり、事故を起こし怪我をしたりすることもあります。
これらのことも、自分に対して負荷をかけることになり、向上するための刺激になります。
そしてこれらの負荷にうち勝った時にあなたは成長するのです。

第三の目的は、神としての自分に気づくことです。
自分中心で愛のない行動、依存心や甘えなど「我良し」とする考えが自分の内部にあることに気づくこと、まことの謙虚さに気づくことも大きな目的です。

これらの目的を達成し、成長するためにはこの困難なこの世で生きることがベストな方法なのです。
それは、この世に生まれるとその人の本性が現われ易いので、本当の自分をしっかりと見つめることができるからです。

この世では、さまざまなレベルの魂と交わっていくようになっています。
その結果、互いの個性の違いが、暗い、未浄化の部分がはっきりでるのです。
そのことが良い訓練となるのです。

あの世ではこのような実践はできないのです。
このように物質の世界だからできることが沢山あるのです。

(2)この世の存在意義

つぎに、この世が存在する意味について考えてみましょう。
この世は物質の世界です。
この物質の世界は、魂が学ぶためには都合良くできています。

人間は生まれるときにあの世での記憶はすべて忘れてきます。
そして現世を生きる間には様々な躓きがあり、それらの躓きを考え、実践し、行動し、克服することを通して気づき、感動を得ます。

その苦難や喜びなどの経験から得る感動があなたを成長、向上させるのです。
その意味でこの世に生きることは大きな価値を持つのです。
そして、この世で起こることに偶然はないのです。
あらかじめ自分で決めて生まれてきたのですから!

(3)苦難、試練の意味

このような観点から見ると、人生における苦難や試練が存在する意味が見えてきます。
毎日の生活において困難に見える出来事があると、いたずらに悩み苦しむ人がいます。

これらの出来事は神が与えているのでしょうか?
神が与えているのは、その人が現世において成長するためのテーマや目的だけなのです。
そのテーマ通りに生きていれば苦難にはならないはずなのですが、自分の魂が未熟であるために、気づいていないために苦難の道を歩いているように思いこんでいるだけなのです。

つまり自分が勝手に苦しんでいるだけなのです。
このように人生が上手くいかないと感じる理由は、人生の中で得たと思い込んでいる様々なものを失う事を恐れるという気持ちが強いからなのです。

例えば、家族、友人、財産、名誉などです。
その原因は、不安感や、 恐怖心、 心の弱さ等にあります。
人はこの世にこれらの心を浄化する目的で生まれてきています。
だから、苦難、試練は越えねばならない対象なのです。

(4)人生の躓き

人生には、色々な躓きがあります。
この躓きは何を、どのようなことを意味しているのでしょうか?
躓く理由は、あなたの人生の生き方、考え方に何か間違いがあるということかもしれません。

例えば、外見や聞こえ、 肩書き等に縛られていることもあります。
人生で躓かないためには、自分の魂の目的以上のことを求めたり、 自分以外の者になろうとしたりしないことです。

例えば、芸能人にあこがれて真似をしたりしても何の意味もありません。
あなたはあなたでしかないのです。

それなのに、人間はなぜ、 自分以外のものを求めようとするのでしょうか?
それは本来の自分を見ること、自分を知ることに恐れを持っていたり、自分の魂を愛せない心を持っているからです。

大きな家、立派な自動車、学歴、豊かな暮らし、人が崇める地位や名誉などすべて物質的なものを基準にして生きています。
だから不要な苦しみを生み出すのです。

自分が自分らしく生きればそのような苦しみもないのです。
向上心は大事ですが、自分の本質、目的に合った方向、自分を活かすような方向で向上することです。

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